シーリングマジックとは、岩綿吸音板の吸音効果を下げない特殊な塗装工法です。
岩綿吸音板(ロックウール吸音板)の天井塗装で次のような事に困っていませんか?
・岩綿吸音板にEP塗装をして部屋の音が反響してしまう。
岩綿吸音板(別名ロックウール化粧吸音板)は不燃性、や吸音効果を備えた優れた、オフィスに広く使われている、天井仕上げ材です。
内部は綿のような構造で、表面に無数の穴が空いているのが特徴で、そこから音を吸収するのです。
しかし、内装用塗料であるEP(エマルションペイント)で塗装すると表面に塗膜が出来てしまい、吸音効果が損なわれてしまうのです。
・工事仕様書に天井塗装はシーリングマジックと指定されている。
シーリングマジックは、日本で使われるようになって30年程度経ち、工事仕様書に天井岩綿吸音板の塗装にシーリングマジックを使用するように指定してある場合が有ります。しかし、シーリングマジック工法は、フランチャイズ契約した業者のみが行っている工法なので、全ての塗装業者が行っている訳では有りません。
・岩綿吸音板にヤニ汚れや水シミ、ビス穴やキズが有る。
天井岩綿吸音板を長年使っていると、ビス穴やパーテーション工事等によるキズが増え、空調の吹出口周りは、水シミが出来る場合が有ります。また、タバコのニコチンせいで、天井岩綿吸音板にヤニで黄色く変色します。
・短い工程で岩綿吸音板(ロックウール吸音板)の天井塗装が出来る業者を探している。
天井岩綿吸音板は壁の塗装と違い、ローラーでの塗装には、大変時間が掛かります。塗装の方法としてはエアレスでの塗装が格段に早いですが、天井岩綿吸音板を専用の塗料で、かつ、エアレスで塗装する業者は少ないのが現状です。
そのお悩み、シーリングマジックなら解決出来ます!!
シーリングマジックとは?
シーリングマジックとは、1991年にアメリカより導入された岩綿化粧吸音板天井専用のパウダーカラーコーティング事業で、岩綿化粧吸音板(ロックウール化粧吸音板)専用のエアレスによる天井吹き付け塗装工法です。
具体的には特殊な薬剤により除菌クリーニングとシリカ微粒子が主成分のコーティング剤をエアレスで吹付けるカラーコーティングの2つからなります。
重ね吹きしても吸音効果を損なわない
その最大の特徴は、重ねて塗装しても岩綿化粧吸音板の吸音効果を損なわない点です。
内装全般に使われるEP(エマルションペイント)塗料で岩綿化粧吸音板を塗装すると、表面が塗膜で覆われてしまい、表面からの音の吸収効果を下げてしまいます。
シーリングマジックは、多孔質で若干の吸音効果の有るシリカ微粒子を主成分とし、合成樹脂を少なくする事で岩綿化粧吸音板の表面に塗膜を作らず、それにより吸音効果を損なわないのです。
理論上は約10回の塗装が可能です。
ペンキ特有の刺激臭がしない
また、シーリングマジックで使うコーティング剤(クースティックコート)は有機溶剤は一切使用しておらず、塗料特有の刺激臭が一切しません。無臭では有りませんがその臭気はコーヒーの臭気以下です。
なので、吹き付け塗装しても臭気の拡散を心配する必要が無く、隣でテナントが営業していても施工が可能です。
ペンキより軽いので素材に負担を掛けない
塗料としても非常に軽量(ペンキの約4分の1)なので、塗り重ねても岩綿化粧吸音板に過重負担を掛けないので、耐用年数維持に貢献します。
エアレスによる吹き付け塗装なので1日でローラーより多くの面積を施工可能
シーリングマジックはエアレスを使ったカラーコーティング(吹き付け塗装)です。
なので、ローラー塗装と比べた場合、1日で圧倒的に多くの面積を施工出来ます。最大1日で現場スタートから撤収まで1000㎡を施工可能です(条件により異なります)。
国土交通省大臣認定の不燃材料の不燃認定を取得
シーリングマジックは、国土交通省大臣認定の不燃材料の不燃認定を取得しています。
なので、内装工事用の塗料として岩綿吸音板の不燃性を阻害する事は有りません。
郵便局の岩綿化粧吸音板の特記材料となっています
シーリングマジックは、日本郵政の天井岩綿化粧吸音板の塗装をする際の特記材料となっています。
つまり、郵便局等の日本郵政の建物の天井岩綿化粧吸音板の天井塗装は、シーリングマジックで行わなければならないと言う事です。
1都6県、東北の一部地域もカバー
弊社は神奈川県横須賀市に所在していますが、1都6県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、山梨県)をカバーしています。
また、それ以外にも静岡県三島市、福島県福島市、宮城県仙台市にも施工実績が有ります。それ以外の地域もご相談させて頂きます。
シーリングマジックで使うカラーコーティング剤
シーリングマジックで使うコーティング剤(クースティックコート)は、シリカ粒子(直径0.2~0.3ミクロン)を主成分とし、ポリビニルアセテート、着色顔料から構成された乳剤です。
除菌クリーニングとは
サニタリークリーニング剤(プロダクトB+)を用いた除菌クリーニング(基本はオプションとなります)。
過酸化水素(1%以下)を主成分とした、ノニオン系界面活性剤、過硫酸アンモニウムの液剤と金属イオン封鎖剤、ポリシロキサン(泡沫防止剤)、エチレングリコール等を含む粉剤を使用直前に水に混ぜて使用します。
このサニタリークリーニング剤は、過酸化水素の酸化還元反応を利用することで、タバコのニコチン汚れやしみ汚れの成分を分解し、殺菌を行います。
汚れを分解後は、無害な成分として空気中に蒸散するので、薬剤の拭き取りも不要です。
施工方法は、サニタリークリーニング剤を岩綿化粧吸音板にエアレスで散布後しばらく放置(汚れを分解中)後、クースティックコートによるカラーコーティングを行います。
どのように施工を行うか?作業の全体の流れ
施工の全体の流れは
養生⇒下地処理⇒カラーコーティング(吹き付け塗装)⇒養生撤去⇒最終チェック
養生
カラーコーティングする岩綿化粧吸音板以外の全て(照明具気、エアコン等の備品、壁、床)を養生します。
下地処理
岩綿化粧吸音板にビス穴等の傷、水シミ、チョークラインが有る場合は事前に下地処理します。
ビス穴、キズ等は補修材で補修
水シミは、ラッカースプレーを使用。
チョークラインは、特性のスポンジで擦って消します。
カラーコーティング(吹き付け塗装)
エアレスを使ってコーティング剤を吹き付けます。
養生撤去、最終チェック
吹き付け後は養生の撤去、撤去後はコーティング剤の吹き漏れ、補修の見落とし等の最終チェックをして終了です。
岩綿吸音板(ロックウール吸音板)の塗装をシーリングマジックで行う事のメリット
岩綿化粧吸音板の張替え回数が大幅に減少、コストカットが可能です。
ペンキ塗装の様に岩綿化粧吸音板の吸音効果が劣化しないので、岩綿化粧吸音板の張替え回数も大幅に減ります。
約10回程度の重ね吹きが可能なので、岩綿化粧吸音板を耐用年数限界まで使う事が可能。
それにより岩綿化粧吸音板の張替えコストも抑えられて、原状回復工事費用も長期的に見れば安く済みます。また、産業廃棄物を出さないと言う点ではCO2削減にも繋がります。
臭気クレームゼロ。使用するコーティング剤はペンキ特有の刺激臭がしないので、臭気拡散の心配不要。テナント稼働階での平日昼間の工事も可能。
シーリングマジックで使うカラーコーティング剤(クースティックコート)は、水性でペンキ特有の刺激臭が全くしません。
エアレスによる吹き付け塗装でかつ、完全無臭ではありませんが(水彩絵の具の様な臭い)、臭気自体も弱く、稼働テナントへの臭気クレームは今まで受けた事が有りません。テナント稼働階の原状回復工事にありがちな、塗装工事を週末や夜間作業にする必要も無いのです。
エアレスによる吹き付け塗装なので、ローラー塗装に比べて施工が早く、工期を大幅短縮、狭い部屋だと午前中に終了
エアレスによる吹き付けカラーコーティングなので、ローラーでの塗装に比べて、圧倒的に早く施工する事が可能です。
原状回復工事(条件次第)では最大1日1000㎡を施工可能です(養生から完全撤収まで)。300㎡以下の原状回復工事だと、昼までの作業終了が可能なので、午後から別工事を入れる事が出来、工期を大幅短縮出来ます。
ペンキ特有の刺激臭がしないので、臭気に敏感な病院、介護施設の稼働中の施工が可能。乾燥すれば臭気も残らないので、在室工事後すぐにテナントの方にご使用頂けます。
現在の内装用の塗料はほぼ水性ですが、水性と言ってもペンキ特有の臭気はどうしてもしてしまいます。シーリングマジックで使うカラーコーティング剤は、いわゆるペンキ臭が無いので、臭気に特に気を使う病院や介護施設での稼働中の施工が可能です。また臭気もコーティング剤が乾燥すれば残らないので、社員寮や社員食堂の施工も可能。在室工事では部屋の半分だけ仕上げて、テナントの従業員の方々のお仕事中に片方の吹き付けカラーコーティングも出来ます。
岩綿化粧吸音板に塗膜を作らないので、吸音板同士がくっつかないので、張替え、天井裏のメンテナンスがし易い
シーリングマジックは、岩綿化粧吸音板に塗膜を作らない事で吸音効果の劣化を防ぎますが、塗膜を作らないと言う事は、塗膜により岩綿化粧吸音板同士がくっつかない事を意味します。
従って、カラーコーティング後のシステム天井の点検口等が開けやすく、空調や電気系統等の天井裏のメンテナンスも容易です。
ジプトーンも吹き付け可能なので、業者を分ける必要は有りません。フロアの天井全体を1日で施工出来ます
シーリングマジックは本来岩綿化粧吸音板専用の塗装工法ですが、ロックウールを原料としていないジプトーンのカラーコーティングの施工も、お客様のご要望により行っております。
昨今ジプトーンは、テナントエリアに使われる事はほとんど無く、給湯室やトイレ等のフロアの一部に使わる事が多いです。
フロア全体の天井を施工する場合、テナントエリアの施工と一緒にジプトーンが使われている点所もの一緒に施工する事で、ジプトーンのために別業者を頼む必要もなく、フロアの天井全体を1日で施工する事が出来ます。
今まで利用頂いたお客様の声
30代 某工務店勤務
S.M 様
ソーラトンの吸音効果を阻害しない塗料と言う事で施工を頼みました。施工時間も早く、何度も重ね塗りが可能なので、毀損したソーラトンの部分張り替えを繰り返せば、長持ちしそうです。
40代 某塗装店営業
T.H 様
既に、ペンキ塗装後の天井ですが、シーリングマジックのコーティング剤自体にも吸音効果が有ると言う事なので、お願いしました。少なくともこれ以上は吸音効果が落ちる事が無いので、張り替え時期も延長。費用削減になる。
40代 内装工事業者営業
A.I 様
とにかく施工時間が早い、300㎡位の原状回復工事だと午前中で終われせてくれるので、その日の内に別工事を入れる事が出来て日程に余裕が持てる。
50代 大手ゼネコン 現場管理
T.Y 様
平日の昼間、隣のテナントが稼働中なので、機械による吹き付け塗装という事も有り匂いの拡散を心配していたが、シンナー臭もせず匂い自体も弱いので、匂いクレームも無し。夜間工事にしなくて良いのが助かる。
病院の診療室と待合スペースの天井塗装を依頼、使用していない夜間の内の作業で、次の日の朝から使用。ニオイが残らないか気になったが、ペンキ臭自体がしないので、問題無かった。ペンキだとニオイがこうは行かないと思う。
塗膜と作らないので、ちゃんとキレイになるのかと思ったが、EPと変わらない位キレイになった。表面が粉状なので、塗装しかたどうか分からないくらい質感が変化しない。
在室工事を依頼。コーティング剤吹き付け後、岩綿吸音板の表面が粉状になるので、地震等の振動で表面の粉が落ちてこないか気になったが、そのようなクレームは全く入っていない。
お客様の質問に答えます
Q
そもそも本当に岩綿吸音板の吸音効果を損なわない効果が有りますか?
A
シーリングマジックは、「建物建築の保全技術審査証明」、「国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」」などの性能評価機関の審査基準をクリアしていますので、吸音効果は保証されています。
Q
吹き付け塗装後、全体的に色ムラがあるように見えますが?
A
吹き付け直後、まだ全体的に乾いていない時には、所々色ムラの様に見えますが、これは水分の吸収が吸音板ごとに違っているからです。
特に古い天井などは、部分的な張り替え、ペンキ塗装の有無、また汚れ等の影響で、水分の吸収に違いが出てきます。
それが、光の加減でムラの様に見えますが、水分が乾燥すればムラは落ち着いてきます。
Q
吹き付け後、どれ位の時間で塗装面が乾きますか?
A
乾くのは、その日の天気にもよりますが、表面は概ね3時間程度で乾きます。
換気をすればもっと短くなるでしょう。ただ、吹付けによりロックウール吸音板の中に水分が染み込んでいるので、内部の乾燥までは、1日は欲しい所です。
Q
部分張替えの新規岩綿化粧吸音板の模様を、周りに合わせる為のEP塗装は可能ですか?
A
弊社では、部分張り替えの天井岩綿化粧吸音板の模様を、周りに合わせる為のEPを含めたペンキ塗装は、やっていません。
岩綿化粧吸音板の吸収効果維持が特徴の工法なのに、自分達で吸収効果を損なわせるのは事業の整合性が取れないと考えるからです。
Q
シーリングマジックは、ジプトーンの塗装は可能ですか?
A
ジプトーン天井の塗装は可能ですし、複数の施工実績も有ります。
シーリングマジックは、ロックウール吸音板専用の塗装工法なので、ロックウール吸音板でないジプトーンは厳密に言えば対象外なのですが、お客様の要望も多い事もあり、施工を行っています。
ただ、基本的に仕上がりは、ペンキのローラー塗装の方がキレイだと思いますし、シーリングマジックでは模様は白くならないなど、その辺はお客様にご了承頂いた上でお受けしています。
Q
1日でどれ位の広さの施工が出来ますか。
A
空室の原状回復工事で天井補修も少ない状況ならば、1日で約1000㎡の施工が可能です。
在室工事だと、現場の状況にもよりますが、1日で200から300㎡は可能です。
ただ、実際に現場を見てみないと何とも言えないので、現地調査はさせて頂いた上での判断という事になります。
Q
シーリングマジックは郵便局の天井塗装の材料特記となってますが、コーティング材を購入する事は出来ますか。
A
シーリングマジックは、日本郵政、郵便局の天井塗装の材料特記となってますが、弊社ではコーティング材のみの販売はしていません。
Q
天井の空調周りの水ジミは消えますか?
A
基本的には消えますが、消えない可能性のものも有ります。
シーリングマジックのカラーコーティングだけでは水ジミは消えないので、ラッカースプレーで下地処理をしてからカラーコーティングをする事で水ジミは消えます。
ただし、天井からの水漏れが原因の場合で、その水漏れが収まっていない場合の水ジミは消えません。
Q
もともとペンキ塗装済みの岩綿吸音板ですが、やる意味が有りますか?
A
それでもシーリングマジックで施工する意味は有ると思います。
第1に、シーリングマジックのコーティング剤の成分に僅かながらの吸音効果が備わっているので、これ以上の吸音効果の劣化は防げると言う点。
第2に、ペンキ塗装済みの岩綿化粧吸音板だとしても、そのまま吸音効果を劣化させ続けるペンキを塗り続ける必要は無いと考えます。
本来塗装とは、塗装対象に有った塗料を使うのが基本的な考え方で有り、塗装対象に合わない塗料から合う塗料に変更する事は、適正な選択だと思います。
Q
岩綿吸音板を青く塗装したのですが、白以外の色での塗装は出来ますか?
A
青は難しいです。
白以外の仕様で存在するのは黒だけなので、それ以外の色は独自に調色しなければなりません。
調色は、元々のコーティング材(白)に色を混ぜて行います。水彩絵の具で白と混ぜて作る色を想像して頂きたいのですが、出来る色は限られ、白に青を調色しても水色にしかなりません。
また、調色は非常に難しく、実際に吹き付けして乾いてみないと色味が判らない事もあり、黒とグレー以外は基本お断りさせて頂いています。
Q
岩綿化粧吸音板にビス穴や傷があリ、補修材での補修をしてくれるとの事ですが、どれ位の大きさまで対応出来ますか?
A
穴の状態にもよりますが、ビス穴や、パーテーションのアンカーの跡なら、直径2センチ以内であれば、補修材での補修が可能です。またパーテーションのレールを剥がした後のキズが広範囲に広がっている場合などは、補修をしてもキレイにならないので、張替えをおすすめする場合が有ります。
現在までの実績
建物建築の保全技術審査証明
国土交通省新技術情報提供システム NETIS 掲載
国土交通省大臣認定不燃材料のうち不燃を獲得。
日本郵政、岩綿化粧吸音板の塗装において、特記材料に指定。
主な取引先
竹中工務店、清水建設、大成建設、鹿島、新日本空調、東京三木塗装、東急建設。その他中小工務店、内装業者、ビル管理会社。
会社情報
明和工業株式会社 本社工事部 横須賀事業所
住所
〒 237-0062
神奈川県横須賀市浦郷町5-2931-64
TEL 046-866-6633
FAX 046-866-6634
事業内容
空調、電気、給排水衛生等各種設備工事
シーリングマジック
各種リニューアル工事